ウィーンの芸術家グスタフ・クリムトと猫と、ほか……
- 2013年12月17日
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ウィーンにある美術館でグスタフ・クリムトの絵を観てまわりました。
クリムトは、オーストリアを代表する世界的にも有名な画家で、彼は古典的で保守的な美術表現を嫌い、
新しい芸術の風をふかせるべく、ウィーン分離派というのを設立しました。
そこには、多くの若手芸術家があつまって、活動したそうです。そのなかに、エゴン・シーレもいました。
エゴン・シーレは、クリムトの影響を多大にうけ、またクリムトにも影響を与えたとして
お互いに尊敬し合う関係だったそうです。
クリムトとシーレの絵はおもに、レオポルト美術館、ベルヴェデーレ宮殿(美術館となっている)、
セセッション館(分離派会館)で観ることができます!
まずは、レオポルト美術館へ。
ここの二階にあるカフェでとる朝食がとっても美味しかったし、内装もおしゃれでした。
中はこんな感じです。
クリムトの「生と死」。
死はつねに生をみつめている。でも、生きているときに、死について向き合うなんて、そうないこと。
考えさせられますね。
「哲学」。ほかに、「医学」、「法学」もありました。
大きなキャンパスに描かれた絵は迫力満点。ですが、残念ながら、本物はナチス・ヒトラーによって
燃やされてしまったので、こちらはレプリカ。それでも、観れて感激の作品でした。
クリムトというのは、猫好きとして有名な画家でもあります。
そういえば、小説家も猫好きが多い気がするので、やはり芸術家というのは猫好きが多いのかもしれません。
ダリやピカソ、マティスも猫を飼っていたようですし。
エゴン・シーレ。28歳。1918年10月にスペイン風邪で死去。
短い人生ですが、あんなにも愛や生死、人間について表現できる感性を持っていたとは……。
ちなみに、クリムトも、同年2月に、シーレよりも先に亡くなっています。
さて、次はベルヴェデーレ宮殿。ハプスブルク家の夏の離宮として建築された宮殿です。
現在は、美術館になっています。こちらに、クリムトの「接吻」があります。
撮影不可でしたが、立ちすくんでしまうほど、それは見応えがありました。
「接吻」を観ると男女の恋愛観のようなものが、変わる人もいるのではと思いました。
優美、甘美な絵画です。
それから、こちらが、セセッション館です。
クリムトの大作、「ベートーベン・フリーズ」を観ることができます。
この建物は、ヨゼフ・オルブリッヒの設計で、金のキャベツという別名をもつ
金色の月桂樹のドームが象徴的です。
チケットたち。
最後に、オットー・ワーグナーの絵画的美しいマジョリカ・ハウスとメダイヨン・ハウスを観ていました。
ピンクのマジョリカタイルに描かれたお花柄の絵が描かれた建物がマジョリカ・ハウスで、
黄金の装飾をあしらった建物がメダイヨン・ハウス。
華やかですね。
20世紀初めの近代建築。周囲と溶け込みながらも、新しい風を吹かせた印象があります。
オットー・ワーグナーも、1918年に亡くなっています。
1918年、なんだか偉大なる芸術家たちが一度に亡くなっていますが、
モダン・デザインを探求しつづけ、時代に抗いながらも築きあげた芸術家としての魂の表現物には、
ただただ心を奪われるばかり。
ウィーンも、感性のアンテナが震えっぱなしにゃ!!!!
次回は、スロベニアへ移動にゃり〜。
そろそろ、にゃんに出会いたい! にゃふん!
あ、ちなみに、ケーキのザッハ・トルテ♡ ウィーン生まれのお菓子にゃん♡
おまけ)
クリムトの飼っていたにゃんに似ているにゃんを探しました。トルコにゃんです。
はちわれ〜。
“似てるにゃ?”
“このヘアスタイルが同じっていう噂にゃん……”
“トルコのクリムトは誰にゃ〜?”
つづく♡