ウィーンの芸術的建築物たち!
- 2013年12月15日
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ウィーンではいくつかの素敵で面白い建築をみました。
それをご紹介します!
まず、オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・レーゲンターク・ドゥンケルブント・フンデルトヴァッサー、
彼は画家であり建築家でもあります。日本では、大阪市環境局舞洲工場など手掛けており、
もしかしてご存知の方もいるのでは……。メルヘンな外観です。
そう、彼の独特な世界観が、ウィーンでも見られるときき、その建物へ向かってみました。
これぞ、フンデルトヴァッサーハウス。公共集団住宅です。
たしかに、すごい!
多彩な外観を使うことで知られている人だけど、まるで壁は巨大なキャンパスみたい。
壁に敢えて実際とはちがう境目の境界線を黒い線で引いてみたり、鏡タイルをはめ込んでみたり、
婉曲なバルコニーをつくったり、建築というものの一般概念をなくした発想。
地面の石畳だって、うねってる!
こういった柱は、どことなく、スペイン建築家のガウディにも似ている気がする。
こちら、いまも実際に多くの住人が普通に生活しています。
中のお部屋がどんな間取りなのか、気になるなあ。
住居入り口のエントランス。
まるで、秘密基地に入りこむような、ちょっとわくわく感を抱く。
ほら、昔ヘンデルとグレーテルがお菓子のお家に入り込むときのシーンで、少しわくわくしたような。
薄暗いなか見える、柱をぐるっと螺旋するタイルは、蛇みたい。
赤、黒、青、緑、白、黄色のタイルは、柱だけでなくて、足下にも散乱。
階段にも。
フンデルトヴァッサーは、こういいます。
「自然の中に唯一存在しないものが、直線である」
自然を愛した彼だからこそ、建築でも自然への回帰を唱え、常に曲線を用いた彼独特の表現なのです。
フンデルトヴァッサー・ハウスからすぐ歩ける距離にある、フンデルトヴァッサー美術館も見応えありました!
彼の描いた絵をたくさん観ることができます。
さて、こんな近代〜現代の芸術家の作品を観てから、一気に中世の偉大で壮麗なる建築物を観に向かいました。
それが、ここ。
国立図書館。よく、「死ぬまでに観たい図書館ベスト○○(いくつ)」、
「世界一美しい図書館」などとして、名前があがるところでもあります。
こちらは、旧王宮敷地内の一部にある。もともと宮廷図書館なのです。
中に入って、チケットを買います。
重厚な扉を開くと広がる世界たるや、麗しい。
このだまし絵。
世界でもっとも美しいバロック様式というのも、よくわかります。
ドームの上から本物の中世の人々の話し声が聞こえてきそう。
ハプスブルク家の栄華そのものですね。圧巻。
それから、もうひとつ。こちらに行きました。
オーストリアを代表する建築家、オットー・ワーグナーの手掛けた郵便貯金局。
100年前の建物とは思えない、美しさでした。
外壁に打たれた画鋲のようなボルト部分は、本来建物の内側におさめるようにつくられるのを
あえて、外に出して見えるようにしたデザイン。
中は、まるで、駅のようでした。
二重ガラスのため、外光がやさしく室内に広がります。
この明るさは、やはり近代建築ですね。
受付するカウンター。現在も使われていました。
柱、床にも、機能性と実用性を考えて設計されているようです。
斬新ですね。
オットー・ワーグナー。
「芸術は必要にのみ従う」という。
フンデルトヴァッサーの芸術的建築とは対象的でした。
ウィーン、建築をまわるだけで数日かかるけれど、どこもかしこも見応えありました。
つづく♡
おまけ)
ウィーンにも、にゃんはおらずでした。
聞くところ、やっぱり都市ではおうちでにゃんずを飼っているようで。
にゃので、今回は、ギリシャで出会ったにゃん兄弟のスナップにゃんをどうぞ〜
さて、いったい、何にゃん兄弟でしょう〜〜〜??
“ふにゃ〜〜〜”
“ま〜ぜ〜て〜”
“ま〜ぜ〜てにゃー”
3にゃん兄弟だにゃん♡