トゥーゲントハット邸(illa Tugendhat à Brno)へ!
- 2013年12月7日
- No Comments
プラハから、これまたどうしても観たかったブルノのトゥーゲントハット邸へ行ってきました。
建築好きにはたまらないかと思いますが、ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトとならぶ
近代建築3大巨匠のひとり、ミース・ファン・デル・ローエが手掛けた個人邸です。
20世紀を代表するドイツの建築家なのですが、チェコのブルノで、彼は素敵で歴史的な邸宅をつくりました。
ユダヤ人であるトゥーゲントハット家がミースに依頼したこの邸宅は、1930年に竣工。
ところが、すぐにナチス・ドイツからの迫害を逃れるためスイスへ移住。その後は、ドイツ人に、
戦後はロシア人によって使用されて、その間ずいぶんと荒らされてしまったようです。
その後、チェコスロバキアが保有することになり、文化財としての修復をはじめていき、
1992年チェコとスロバキアが分離独立する際に、調印式が行われた場所でもあります。
現在は、建物は世界遺産登録されて、一般公開しています。
ただし、事前予約しないと入れず、私は一週間前にメールをしてなんとか予約できました。
直接行くと入れないそうです。
前置きが長くなりましたが、では、ミースのトゥーゲントハット邸です!
ブルノ市街地より、すこし郊外にあります。予約時間に邸宅へ。
プラハの古い街並みにいると、いきなり近代的な建築物がでてくる感じでやっぱり斬新だし
中世の建物は集合的に美しく思えるとしたら、これは単体でも十分美しいような気がしました。
こてこての装飾美をみせるバロックやアールヌーボー建築に比べたら、なんともシンプル。
中のエントランス外。
ツアーの予約した人たちが集まると、全員でガイドさんとともに中へ。
エントランス、広くて光が入って明るい。
トゥーゲントハット邸は高台にあり、ブルノの街並みを見下ろせる位置にあるのですが、
書斎、子供部屋、寝室などは外のバルコニーがつながっていて、一家のつながりを
大事にしてくれる設計。
すべての部屋からガーデンと街並みが見下ろせます。
赤い椅子は、ミースがトゥーゲントハット家のためにデザインしたもの。
ブルーノチェアです。赤も素敵ですね。
バルコニーに、子供の遊ぶスペースもある。部屋から直接出られます。
こちらの部屋からもバルコニーへ。子供達が気になったらバルコニーから会いにも行ける。
クローゼットの中に? 的な。洗面台です。
キッチン。これまたシンプル!
収納スペース。
ふた通路あり。
ミースの有名な言葉で、
「less is more」(より少ないことは、より豊かなこと)
「God in the detail」(神は細部に宿る)
そんな信念が伝わってくる。
そして、リビンク。ものすごく広いです。そして、壁は一面ガラス窓。
ガラス窓もスライド式でオープン可能。
白い椅子は、トゥーゲントハットチェアーで、現在でも有名な彼の作品のひとつ。
部屋に一個でも置いてみたい……。
赤のラウンジチェアーも素敵ー。繊細なつくり。スチールのラインが綺麗。
それから、リビングの書斎。
白いチューブラー・アームチェアー。こんなに並んでるなんて、豪華すぎる。。
ステンレスをつかった柱も印象的。繊細さがでるので、圧迫感がなくて、
空間にたいする開放感がすごくあって、癒される部屋です。
ちなみに、ガラス窓はこういう感じで開きます。
それから外へ。
庭園から眺めるトゥーゲントハット邸。
自然と溶け込みながら、新しいライフスタイルへの挑戦というか、近代建築の美を感じさせるつくり。
シンプルな美しさを堪能しました。
とりあえず…ミースの椅子が欲しいにゃん!!!
おまけ)
チェスキーのにゃん体操。
屈伸。
右へ体を伸ばすにゃ〜
前に伸ばして〜
あ〜気持ちいいにゃ〜〜
ふう
つづく♡
つづく♡