レコレータ墓地の守り番♡
- 2014年3月18日
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お天気のブエノスアイレス。
南米のパリとも呼ばれる街並みをレコレータ地区にある
レコレータ墓地へと向かいました。
レコレータ墓地は、南米の中でもっとも立派で美しい墓地とも呼ばれていて
それならば観に行かなくては!と。
ホテルからは歩いて40分ほどしますが、ちんたら街を散策しながら向かうことに。
ホテルは、マジョ通りとよばれる大通りから近く、
7月9日大通りにクロスして、国会議事堂から大統領府などを走るマジョ大通りを
歩いていくことにしました。
国会議事堂広場があって、
横目に通りつつ歩くと、広場の奥には、ででんと立派に構える国会議事堂がありました。
ものすごく、立派です。
国会議事堂は大理石で作られていて、かの有名なエビータの葬儀が行われたところです。
なんだか、ブエノスアイレスは、建築物が大きいうえ、ファサードもかなり立派。
ヨーロッパをまわってきたけれど、引けをとらない美しさや雰囲気があるように感じます。
同時に、それがスペインの植民地であった時代を思わせます。
ちゃっかりスタバ。あまりにも、さりげなくて一瞬スタバだと気づかなかった。
レコレータ墓地への道、レコレータ地区というのは、ブエノスアイレスの中でも高級住宅地で
たしかに閑静で大きなアパルトマンが道沿いに建ち並んでいました。
さて、ようやくレコレータモールに到着。
墓地はこの反対側にあります。
この赤煉瓦の壁は、墓地を囲うもの。
入り口はどこかにゃ?
入り口は……これまた立派な門構え! どこかの宮殿? 博物館?
これが、墓地の入り口だとは。
レコレータ墓地は、1822年に建築されて、現在は6000以上の納骨堂があるそうです。
アルゼンチンでは、死後埋葬される場所によって階級がある程度わかるそうで、
レコレータ墓地に埋葬されるということは、最高の階級だという意味があるそうです。
それもそのはず、驚きました。
これ納骨堂? この彫刻なに? ルネッサンスとか、古典主義的な?
墓地はかなり広く、ブエノスアイレスの街というのはブロック(100平方メートルの正方敷地)で
つくられているのですが、4ブロック分もあるそうです。
その中が、すべてこんな感じ。墓地のこわ〜いイメージなんか全くなくて
「あれは神殿?」「あれは家?」という具合。
そしてどこよりも観光客がいたのが、こちら。
アルゼンチン国民に最も愛される女性、エビータのお墓。
エビータこと、エバ・ペロンは、アルゼンチンの元大統領ファン・ペロンの婦人でしたが
33歳で子宮がんのため死去。
その葬儀は国民中が参列したほど、彼女は愛されていた人物です。
もともと貧しい農家の非嫡出子として生まれ、15歳で家を飛び出し、ブエノスアイレスへ向かいます。
その後、彼女はモデル、女優となり、ペロン大統領夫人となっていきました。
大統領夫人となってからも、積極的に政治に入っていって、貧しい人たちのために活動したそうです。
労働階級層に絶大的な人気がありながらも、一時は、高等教育も受けていないのに!とか
様々な理由でバッシングにもあうのですが、それでも死後、未だにエビータの愛称で親しまれている。
エビータは、ミュージカルや映画にもなっていますね。
エビータのお墓の近くには、お墓の守り番がいました!
にゃんと、お花を持ったにゃん!
“おいらも、毎日エビータにお花を捧げてるにゃり”
よっこらしょっと、起き上がったところ、観光客に頭をなでられる。
でも、「なでさせてあげようかね」というような感じ。
だって、きっともう、おじいちゃんだと思う。
ずーーっと、このお墓の守り番をしてきたのでしょうか。
“ゆっくり眠らせておくれにゃ”
と言っているよう。
どこもかしこも立派なお墓。迷路のようだけれど、ちょっと散策してみました。
そしたら、こんな神殿のようなお墓もあるし、
教会じゃないですか? というようなお墓もあるし、
この光はなあに?
お墓にステンドグラス!? おしゃれすぎる!
相変わらず彫刻は立派だし、いやあ、レコレータ地区の重要文化財というのも納得です。
実は南米だけでなくて、世界的にも「立派」という意味ではとても有名な墓地なのだそうです。
あ、あれれ?
よく見ると、にゃんがいる! しかもネコ足の墓台。
にゃんは、人を呼ぶ。
ネコ好きの人のお墓でしょうか。
にゃんともまったりなにゃん。
ふたたび、おやすみにゃさい♡
イメージ的に、やっぱりお墓には犬よりネコなのでしょうか?
でも、にゃんとも素晴らしい美術館さながらのレコレータ墓地でありました!
つづく♡