モスタルの石橋、モスタルのにゃん店主
- 2014年1月16日
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クロアチアのドゥブロブニクから、バスで四時間。
国境を超えて、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルへと行きました。
あいにくの雨。
泊まった宿のある通りには、ボスニア内戦の傷跡が多々見られました。
ドゥブロブニクで、ボスニアのほうから、ユーゴスラビア軍が砲撃したけれど、
その攻撃した側の国もまた、セルビア軍によってたくさんの傷をうけていた。
モスタルの小さな旧市街へでむくと、靴屋の店主はにゃんでした。
“靴、見ていかにゃいかい?”
“今日はあいにく雨で、お客さんが少ないんだにゃあ…”
旧市街は石畳み。
にゃんが雨宿りしていました。
なんとなく悲哀のする街だけれど、雨が止む頃には、
ツアーの団体客も多くなって、観光地としてにぎわっていました。
観光地というのも、実はモスタルには世界遺産があるのです。
ボスニア内戦の際に街が攻撃され、破壊された石橋スターリーもストです。
美しいアーチ型をしていて、破壊後はユネスコの協力のもと復元されました。
現在平和のシンボルとして、訪れる人の心に何かを訴えかけてくれる佇まいをみせてくれます。
橋を渡ったときは、なんともいいようもない気持ちに襲われてしまいました。
小さな小さな街だけれど、訪れてよかったと思えた場所です。行く価値は、とてもあると感じました。
新しい年も、世界では愛と平和がつづきますように。
少ししんみりしてしまいますが、こういう国も同じ空の下にあるのだということを伝えたくて、
さらにボスニア・ヘルツェゴビナを北上し、サラエボに向かいます。
つづく