クリチバのオスカー・ニーマイヤー美術館
- 2014年4月13日
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私はにゃんが好きですが、それ以外にも旅にでる醍醐味がもちろんあります。
それは、その国、その街の歴史や文化を辿ることであって、
なによりもそれは建築というものに表れるのだと感じていて、
私は旅でさまざまな建築を見ること、触れることが大好き!なのです。
それで、今回南米の旅行にて、もっとも、もっとーーーも楽しみにしてた建築は
そう、建築家オスカー・ニーマイヤーの手掛けた建築物を見ること!!!
念願のその日がやってきました!!!!
その前に、オスカー・ニーマイヤーとは、ブラジルを代表する近代建築の父であり
ブラジルの激動の時代を生き抜き、ブラジルという国家を導いて来た父でもあります。
ニーマイヤーの建築は、これからいくつかご紹介したいと思っていますので、
主にたくさんの写真を載せることで、
「こんな面白い建物あるんだ!」くらいに楽しんでいただけたら嬉しいです。
美術館前のバス的もこんなオシャレ。
オスカー・ニーマイヤーの建築はブラジルにいくつもありますが、
「オスカー・ニーマイヤー美術館」という名前がついているこちら、
とっても気になっていました。
ちょっと曇り空のもと、ど〜んよりとしておりますが、この面白く、斬新なる建築こそ
「オスカー・ニーマイヤー美術館」。
ブラジルでは、『Museo do Olho(目のミュージアム)』と呼ばれている。
たしかに、目です。
ちなみに、面白い曲線使いこそ、彼の特徴でもあります。
このスロープも、わくわくした気持ちが沸き起こる!
とくに、水を使って空間の雰囲気を変えてしまうのも、彼の特徴。
この日は曇りだったけれど、晴天時には、水面下にも目が映るのだろうなあ……。
さて、目の建物と離れて長方形の大きな建物がありますが、
こちらにはカフェがあって、美術館の入り口でもあります。
このなんとも言えない天井とフロア間の空間が、とっても心地よく、
あえて斜めに配置された壁のおかげで、奥へとピントが入って、無限大な空間の広がりを感じる。
面白いな〜。
二階を支えるのには、少なすぎるのではというほどの柱もまた、
天井に近い部分が細くなっているので、重い感じがしない。
一つひとつに図られた設計の緻密さに感動します。
この円形になっている部分はガラスかなにかで、下が微妙に透ける。
こんな感じで立っているカップルをみて、こりゃあ、ちょっとした宇宙?と感じるほど!
なんだかウユニ塩湖の鏡ばりを思い出した私であります!
さて、ようやく入り口。
二階へは、階段よりほぼスロープの幅!
二階から見るとこんな感じです。
二階はセクションにわけられ、様々な展示会をしていました。企画展です。
それから今度は地下へ。
こちらが、オスカー・ニーマイヤーについての常設展。
彼の手掛けた建築の模型が飾られていました。
そして、彼の描く独特なデッサン。
よく彼のデッサンした絵が建物に描かれていることもしばしば。
ちなみに、彼は女性が大好き! というか、女性の持っている身体のフォルム、
その曲線美を愛することで、計り知れないインスピレーションを建築のほうに発揮していたようです。
そうすると……なんというか、こんなにも斬新なものになるのだろうか。
こちら、首都ブラジリアのカテドラル。
20世紀最後の巨匠!
この展示場の天井が、さきほどカップルが立っていた一階フロア部分。
さて、こちらから、ついに『目』の中へとアクセスできます。
どきどき……
と、出てたら意外と普通! 階段でした。(エレベーターもあります)
階段を4階分のぼって、ようやく到着。
ひとこといって、「ここは宇宙?」のような錯覚。
天井の光が動きます。
普通に作品が並ぶのだけど、正直建物が一番すごい!
天井はどんな感じかというと、こういう素材?でできている。
さらに近づくと、こんな感じ。
これは、いったい何?
さて、出るときは、目から直接でることもできますが、
私は荷物をクロークにあずけていたので、また地下にある最初の入り口まで戻って
外にでました。
いやー、ずっと、ワクワクが止まらない建物。
あ、ほら、目の下にニーマイヤー先生の女性のデッサン。
これも「目」を表現してるようですが。
最後にカフェによりました。
ガラス張りなので、まるでテラスにいるような。
メニューが可愛い。
ちゃっかりランチ♡
お腹いっぱい、胸もいっぱい。
さらに気分が一気に上がったのが、この目に映った青空!
反対側が晴れていて、それがしっかりと目に映りました。
目に込められた意味というものも、きっとあるはず。
「見る」ということにもちょこっと考えさせられる、素晴らしい美術館でした。
つづく♡